先日の山行、最近は標高500m以下の山に登ることはほとんどなく、もっと高い山にばかり登っていました。
しかし、なにやら面白げな情報が・・・
南薩に標高は低いけど少し難易度が上がる山がある?登山ツアーの時、場合によってはロープとハーネスが用意される?
そんな山が鹿児島県薩摩半島南部にあると聞いて行ってみました!
その山は南さつま市にある九州100名山『磯間嶽』!標高363mと低山ですが、南さつま市の観光協会のページには「上級者登山を楽しめる山」とも紹介されています。

真ん中の山が磯間嶽。登山道から見えた時点で何か面白いことが起きそうな予感!!

ということで行ってみた。この山も複数の登山口がありますが、今回はこの山のド定番の岩稜コース登山口から。もう名前を聞いただけでワクワク♪


車道沿いから少し歩いて本格的な登山口に到着。早速ロープが設置されています。
普段の山ならこのまま行きますが、事前情報でいきなり岩場が始まると聞いていたので、念の為ここでヘルメット着用。(この日であった登山者の中でヘルメットを被っていたのは私だけでしたが、ヘルメットを被って登る登山者は結構いると他の登山者も言われていました。)

登り始めると程なくして岩場が出現!この横を進むかと思いきや、登山道を示すピンクリボンは岩の上に向かっています!
さあ、いよいよ磯間嶽の本格的な岩稜ルートが姿を表します!


こんな岩場がいくつか続きます。そして大岩の上に出ると・・・


一気に展望がひらけます!眼下には南さつま市大浦地域。
ここから見ると山と海がものすごく近い!地名からしても、おそらくこの地域も昔から山と海が身近なものだったのではないでしょうか。私の地元、福岡県糸島市も最近はオシャレな街という印象が強めですが、私の知る本来の糸島の原風景はこの景色にとても似ています。南薩と糸島は九州島の北と南の反対側ですが、とても懐かしい雰囲気を感じます。

そんな気分になりながら登山再開。まだまだ岩場は続きます。


一応巻道もありますが、今回は巻道を使わずに行きたかったのでここも直登!
手がかりや足場が岩に彫られているので割と登れました。ただ、砂が結構積もっている部分もあるので要注意!
ロープはもしも支点が古くなっていたら怖かったのでなるべく使わずに・・・


途中の岩場には所々小さな花。今回の参考で出会ったおじいさんは、はるばる滋賀から花を見に来られたそうです!!他にも花を楽しみに登る登山者が多いこと。なんでも、珍しい花が咲く季節だったそうです。 ただ私は植物には滅法疎く、聞いていた花がどれか分からなかった・・・

ここから少し歩くと森の中へ。

すると突然山頂が!
このコース中には磯間嶽本峰の手前にこうして山頂があり、道標のような役割も果たしています。


ただここで要注意!
ここから先、ピーク標識に向かって右側に抜ける獣道のようなものがありましたがそれはフェイク!
ルートは山頂標識の左側。一気に下に降りるルートがあります!!


ここから先はしばらく稜線の森の中。森の中の登山島を歩いて、里山歩きを楽しみます。

山頂に近づくにつれて大岩が少しづつ増えてきます。
この標識を見て「行ってみよう!!」と思って登ったはいいものの、その後本当に垂直な10mほどの崖が出現!
流石に少し焦りましたが、念の為持ってきていたスリングとカラビナを使って簡易ハーネスを作り、設置されていたロープで万が一の安全確保をしながらなるべくロープに体重がかからないように手足で下降。
この岩、多分クライミングの練習にはちょうどいいんだろうな〜。

稜線はもう少し続きますが、森はどんどん浅くなり、目の前に山頂が見える頻度が増えてきました。

そしてこの稜線にも綺麗な花たちが咲いていました。

そしてまた大きな岩場。しかも鎖です!

とうとう山頂の真下まできました!あとは一気にここを登ります!!

 

登り切ったら山頂です!!
結構狭い山頂。行ったことはないですが、いわば鹿児島の槍ヶ岳(北アルプス)でしょうか?(笑)
この下は360度断崖絶壁。結構足がすくんでいました・・・

下は岩場はほとんどない里山らしい登山道。植物に超詳しいおじいさんに色々教えて野良いながら森歩きを楽しみ、すんなり下山しました。

この山、相当登りがいのある山でした!
こんなに岩場を楽しめる里山があったのかとちょっと感動!
山を降りて帰り着いた時点でもう一回行くか?となっちゃうくらい!
でももうすぐ虫がすごそう・・・
また夏が過ぎるあたりで行ってみようと思います!

今回歩いた登山コース、登山者の数の割には登山道が分かりにくいエリアもちらほら。実際に「どっちだろう?」という登山者もおられました。
よく見れば登山道だとわかるのですが、たまに道を間違う方もいそう・・・
登られる際はYAMAPなどの地図アプリ等があると安心かと思います!

 

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